本年6月より、「多摩北部都市広域行政圏協議会」審議会委員を拝命いたしました。
この協議会は、東京都多摩地域北部に位置する小平市・東村山市・清瀬市・東久留米市・西東京市の5市で構成され、自治体間が連携して広域的な行政課題に取り組むことを目的としています。
協議会は1987年に設立され、当時は田無市・保谷市(現:西東京市)を含む6市で構成されていたことから、現在も地域の愛称として「多摩六都(たまろくと)」が用いられています。
協議会では、
- 図書館や体育施設の相互利用
- 文化・スポーツイベントの開催
- 多摩六都科学館の共同運営などを通じて、自治体の枠を越えた連携による効率的で質の高い行政サービスの提供を目指しています。
第1回審議会が開催されました

令和7年7月22日、多摩六都科学館にて令和7年度第1回審議会が開催されました。
第20期のスタートにあたり、新たな委員体制のもと、会長に清瀬市の委員、副会長に東久留米市の委員が選出されました。
また、令和6年度の事業報告や決算についてや、令和7年度の予定などが協議されました。
令和6年度 事業報告・決算
令和6年度の歳入歳出決算として、歳入は約2,024万円、歳出は約1,531万円と報告され、差引残額約492万円は令和7年度へ繰り越されることになりました。
また、事業報告としては、各種専門委員会(都市建設専門員会、緑化専門委員会、生涯スポーツ専門員会、産業・観光振興専門員委員会、広域行政圏計画専門委員会)の活動や「協議会ニュース」の発行などが行われたことが報告されました。
令和7年度の予定と取り組
文化・スポーツ・緑の保全・青少年健全育成に関する「たまろくとフェア」(例えば、小平で開催の、多摩六都ヤングケアラー・ダンスフェスティバル、こだいら合唱団演奏会、多摩5美術展)の開催に向けた事業日程が共有されました。
また、X(旧Twitter)、Instagram、YouTubeなどのソーシャルメディアを活用した情報発信を強化していく方針が示されました。
次期計画の策定に向けて
現行の「多摩北部都市広域連携プラン」は令和7年度で終了予定のため、次期プランの策定が進められています。今後、パブリックコメントを経て令和8年3月の公表を目指しています。
市域を越えたテーマへの取り組み――たとえば、都市計画道路の整備や、これに伴うコミュニティバスの運行ルートの見直し・延伸といった事業は、広域で連携することで、地域の活性化や市民の利便性向上、さらにはコスト面でのメリットが期待されます。
一方で、自治体ごとの課題や財政状況の違いといった調整の難しさもあり、解決すべき課題も少なくありません。
次回の審議会は来年2月に開催される予定であり、小平市としても積極的に提案や意見を発信してまいります。